(有)紀尾井美術 額縁 額装 絵画修復

主に額縁制作(オーダーメイド・受注制作・オリジナル)、額装、絵画修復を中心に仕事をしており作品をどんな額縁にどのように額装をすれば作品をより良い状態で”生かす”ことが出来るかを作品一点一点に対して、考えながら額縁制作、額装、絵画修復をいたしております。

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(有)紀尾井美術の額縁(油彩縁,デッサン縁,木地縁)や、
額縁の製造工程、絵画修復に関する技術などを、
少しですが抜粋しながらご説明致しております。
なお、絵画の保存額装に関しても様々な点を考慮し、
作品を末永くよりオリジナルの状態を保持することの出来るよう、
額縁に額装をしております。

作品を生かすも殺すも額縁次第と考えております。
もしお困りの際に、少しでもお力になれれば幸いです。
どうぞ、お立ち寄りになり紀尾井美術の作品を、
ご覧下さい。

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  • 販売 購入(Sale,Purchase)

     当社の製品は全てオーダーメイド(受注制作・特注・オリジナル)制作をしております。レディーメイド(既製品)は存在しません。
    作品一つ一つに対して、その作品に合う額製作、額装を致しております。
    そのため制作期間は、1ヶ月ほどいただいております。
     埼玉県内、東京都内(銀座、六本木、渋谷、青山)であれば直接お伺いして作品のお引き取りも致しております。
     販売代理店はございませんので、ご用命の際にはお気軽にお電話、メールでご連絡下さい。

    ※材木の廃材が欲しいという方がいましたら、無料で差し上げております。(加工が必要な際には別途費用がかかります。)
    但し、廃材ですのであまり大きなサイズのご希望には応じられませんのでご了承下さい。
    直接取りに来られる方のみとさせて頂きます。

    会社理念(Corporate idea)(Idee d'entreprise)

     当社は主に絵画を中心に、その他どんな物でも
    額装いたしております。製品は最初の木地の段階から
    すべてを手造りを基本に合った仕上げを考えています。
    作品を生かすも殺すも額縁の果たす役割は
    大きい物と思いますし既製の額縁から選ぶと言うよりは、
    作品に合わせた額を作るというのが本来の姿かもしれません。
    老舗の額縁屋だからこそ出来る手仕事を是非ご覧下さい。

    額縁 額縁修理(Frame repair)(reparation du cadre)

     紀尾井美術の制作した額縁{油絵、水彩画、木版画、銅版画、用の(油彩縁、デッサン縁、deco、木地縁)}などFLASHサイトでは上記ラインナップ以外にも数種類
    サンプルとしてご覧いただけます。
    額縁に関しては、全ての作品に対して一から手造りにて木取りし形を決めて額装いたしておりますので、カタログの中から
    選んで頂くということはいたしておりません。
    ですが、どのような額縁が作れるのか、またどのような額縁の形状が良いかなど、ご参考になればと思い額縁のサンプルを
    少しではありますが、掲載致しております。
     額縁の作品イメージとして、ピカソ(picasso)やブラマンク、モディリアーニや岡本太郎など9種類の参考作品を
    額縁に額装できるシミュレーター(シミュレーション)もございますのでご参考にしてください。
    また、古い額縁、破損してしまった額縁等も修復、修復を行っております。

    下地塗り下地塗り
     額縁の仕上げには箔を使うことが多くその下地には、胡粉(貝殻を細かく粉砕した物)に膠(兎膠や
    鹿膠など)を加えた物を塗ります。
      木地の種類や仕上げ具合や気候によって、膠の量、種類を変えます。
      塗りは4回から5塗り重ね徐々に厚みを付けていきます。
      この”塗り”を綺麗かつ丁寧に施すことが後の研ぎ、仕上げ、そして堅牢な額縁を作ること全てに影響してきます。

    研ぎ下地研ぎ
     次に胡粉等で下地処理を施した物を1日おいて乾かした後に、水研ぎ(耐水ペーパなど)、から研ぎ(サンドペーパーなど)
    デコラティブな額縁の場合には彫刻刀で胡粉や石膏で埋まってしまった部分を彫り込みます。
     この作業が最終仕上げの出来映えに非常に影響してきます。

    仕上げ仕上げ
     研ぎ上がった物に最終仕上げに応じて下地の処理を行っていきます。
    箔を押す場合には油押し、水押し(押した後瑪瑙磨き)の2種類があります。
     油押し(油箔貼り)の場合には下地をラッカーやウレタンなどで仕上げその上に箔を押します。
     水押し(水箔貼り)の場合にはボーロ(アシェッド)という特殊な泥を塗り、その上に水だけで押し瑪瑙で磨いていきます。
     最後に燻しをかけたり上止めニス(を施し完成品となります。

    額縁修理額縁修理(額縁修復)
     額縁は常にむき出しの状態で飾られているため、当然傷が付いたり、経年劣化を起こし痛んできます。
    だからといって新しい物に交換するのではなく、古い物を生かし、修復しております。
      欠けて無くなってしまった部分や経年でのトメ(額の角部分)の開き等を修復し補い元の額に
    応じた仕立て直しを致しております。
     特に百年近く前のデコラティブ額縁にもなると、様々な部分が欠けてなくなっていたりしています。
    その様なところに新たに木を彫り、もと合った形を想像し全体との調和をはかりながら修復します。
     額縁には様々な素材の物があり中には修理をお受けできない物もございます。
    ※鉄・ステンレス製の額縁、竿(モールディング)縁、など。

    総手彫り本金(24金)箔水押瑪瑙磨き、白燻しデコラティブな額縁。

    総手彫り18金箔油押し、シャープな額縁。

    総手彫り(波形)本金(24金)箔水押瑪瑙磨き。重厚感のあるアンティーク額縁。

    角花手書き18金箔水押瑪瑙磨き金擦り、スペイン縁。

    角花手彫り18金箔油押し。

    角花手書き18金箔水押、スタンダードなスペイン縁。

    18金箔総水押(水貼り)、洗練されたデザインの油縁。

    ウェンジウッド使用、24金水押(水貼り)、重厚感のあるアンティーク木地縁。

    総チーク仕上げの額縁。

    モダンなデザインの黒木地額縁。

    本金(24金)箔水押擦りだし、内側マットにマチエールを付け白仕上げ。
                       側面ホワイトオーク木地。

    総クラッキング白燻し、刃先金。

    掛け軸風に仕立てた額縁。

    ブドウ杢(バーズアイメープル)使用の総漆仕上げの高級額縁。

    総メープル、角ウォールナット木地、遊び心のある優しい雰囲気の額縁。

    ブドウ杢(バーズアイメープル)イタヤカエデという木の特殊木目を生かした
                       シャープでモダンな額縁。
    本銀箔で仕上げ擦りを入れ内側の黒仕上げのマットに細い(2mm)の銀ラインをいれた
                       コンテンポラリーな額縁。
    黒塗装で仕上げ、銀ラインを入れたモダンな額縁。

    外側と内側をホウ木地に染料染めをし、内側を胡粉仕上げ、
                       刃先本金(24K)水押。

    本金を水押して、作品に合わせた色を着色し、模様を描き
                       全体に燻しをかけて仕上げた物。

    材木種類(Woods)(bois)

     額縁に使用する材木の種類は無数に存在し、弊社でも様々な種類の材木がございます。
    下のサンプルはほんの一部を抜粋して載せてあります。

     種類
     ウォールナット チーク オーク マホガニー 黒檀 紫檀 ウェンジ タモ 楢 ヒバ セン メープル
    サクラ ヒノキ クルミ アガチス 米杉 バーズアイメープル(イタヤカエデ)マコレ etc...

    製材工程(Work)(travail)

     額縁を製作する工程(額縁の作り方)を4段階に分けて、制作をする時に使用する機械や、道具の画像と 合わせてご説明致しております。
    額縁を制作するに当たって、どのような材木でもいいというわけではありません。造る額縁の形状や材木の性質、質量など
    様々な条件を照らし合わせて材を選び、木取りをいたします。
    木取りをする際も決まったルーターの形で木取るわけではなく、鉋や鑿で一点一点形作りをしていくため造ることのでいない
    形、サイズは存在しません。



      まず、額縁を製作する工程として、材選びから始めます。
     資材置き場の様々な材から、板材を選び出します。制作する額縁により、材種、材質を決めます。
      材によっては、切り出した瞬間に材が曲がったり、捩れてしまうことがあるので、この時に材を慎重に選びます。



     次に大まかに製品のサイズに切り出し、角出しという作業を行います。この時、使いたい幅に木取ってしまうと
    曲がったり、捩れたりした部分が使えなくなってしまうので、使いたい幅の倍くらいのサイズに切り出します。
      この時に、節の部分を撥ねたり、捩れ曲がりの余分を削ったりすので、最終的に1本の材木から、使える部分は、3分の1
    程度になってしまいます。(ウォールナットやチークのような特殊色の材は色部分の選別が入るので、さらに使える部分が
    少なくなってしまいます。)



     切り出し、角出しによって出来上がった材に、最終的な額縁となる形をつけて行きます。
    ここでは、様々な鉋の種類から、出したい形の刃を選び鉋で形付けをしていきます。



     額縁にデコラティブな彫りを入れていく作業です。
    当然機械では出来ない作業なので、すべて、手で彫っていきます。この段階で綺麗に底ざらいをしておかないと、最終的な仕上がりに影響してきます。

    額装 保存額装(Mounting)

    額装とは
    作品にとって人の着る洋服と同じで、作品自体に対して似合う額装の仕様がありそれを作品に コーディネート
    をする作業です。
    額装の仕様はシートの作品では浮かし額装、マッティング額装、マットの幅、色、布の種類、とあげれば切りのない程
    無数に存在します。 その中で、作品に合う仕様とお客さまのお持ちになっているイメージを取り入れ作品を仕上げて行きます。

    保存額装とは
    作品の経年劣化を極力無くすための額装使用です。
    作品には支持体が、紙(画用紙、写真印画紙等)の物や、布(絹本等)の物、キャンバス(油彩キャンバス、水彩キャンバス等)の物、
    板(シナベニヤ、ベニヤ等)の物、と様々な物が存在します。それらの作品を数十年、数百年先まで劣化を防ぎ保存をするために、
    中性紙(中性域で作られた物)、アーカイバルボード、調湿紙、UVカットガラス(アクリル)
    などを使い経年劣化をおさえる額装を致しております。



     まず、始めに最終的なデザインを考えます。これが作品を”生かす”最も重要な作業です。作品がどこに飾られるのか、
    作品の額縁との調和はとれるか、などを考慮しながらデザインを決めます。様々な種類の布の中からその作品に合う
    色、材質(ポプリン、ビロード、絹、緞子、など)を選び、最終的な額縁の仕上がりサイズを作品に合ったバランスを考えます。



     次に、決めたデザインのサイズ、形に加工します。紙の作品には主に、マットという絵に近い部分が斜めに
    カットされている物を作品にかぶせ、四角く開いた窓から作品が見えるように額装をすることが多いので、
    マットカッターでマットの窓を抜いていきます。
     しかし、マットの窓は様々な形(円、扇形など)にする場合があり、この時は全てナイフ(皮引き)
    を使い、窓を抜いていきます。
     キャンバスを使用した作品は主に入れ子という作品に近い部分(刃先)が箔仕上げで、作品に対して
    の広さにマット(布の部分)があり、その部分に作品に合わせて麻布や、緞子などを貼ります。

           

     最後に、出来上がった額縁にマットや入れ子作品を額装します。

      
       一般アクリル      低反射紫外線カットアクリル

    低反射紫外線カットアクリルの概要
    ・低反射、軽量、紫外線カット、静電カットの機能を兼ね備えている。
    ・一般のガラスや、アクリル板に比べ反射率が低いために背景の写り込みが少ない。
    ・ガラスに比べ軽い。 (比重/ガラス=2.3 : アクリル=1.2)
    ・紫外線防止効果があるので作品の保護に最適。
    ・静電気が発生しにくいので埃が着きにくい。

    以上のように低反射紫外線カットアクリル(低反射アクリル)は作品に対して
    害を及ぼす紫外線を遮断し、作品の景観を美しく保持できるので
    保存額装の上では欠かせないアクリルである。

    ※低反射アクリルをお求めの方はお気軽にご連絡下さい。
    お好きなサイズにカットして配送致します。

    絵画修復(Restoration)(Restauration)

     当社では、絵画修復とは、”修理””復元”することではなく,できる限り現状維持をし、この先現状ではひどく劣化が
    進んでしまう箇所のみ”修復”をして経年劣化から作品を保護し、なるべくオリジナルの状態で保存をすること、
    と考えております。
    修復をする際には、修復作品と相談をしてその作品に対し本当に修復が必要なのか?
    修復をすることによりダメージが広がらないか?など作品の状態を把握した後、作品の修復に取り掛かります。
    オリジナル作品とは、その作品が歩んできた時代と共に変化した状態も含めての物と考えております。
    ただ、経年変化や、突発的な事故で、この先の保存に支障をきたすという時に、私ども修復師が少しでも
    作品に対してお力になれればと思います。

     修復例
    支持体 紙 
    状態  フォクシング(シミ)、裏打ちの際の皺、窓焼け、かび、セロファンテープ等の樹脂黄変 など

    支持体 キャンバス(油彩画等)
    状態  ドライクラッキング、画面の汚れ、剥落、欠損、キャンバスの破れ など

    紀尾井美術 アクセス(Kioibijyutu Access)

    郵便番号    351-0001
    住所       埼玉県朝霞市上内間木417-1
    電話番号    048(458)2502
    メールアドレス kioi@kioibijutu.com

    交通機関
     電車 東武東上線朝霞駅下車 東口2番バス停より「新盛橋」下車 徒歩1分

    更新履歴







    リンク

  • 大路工務店


  • The Tolman Collection, Tokyo(トールマンコレクション東京)

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    of contemporary Japanese graphic art.
     日本の美しい現代版画を世界の様々なお客様方へ提供する日本最大級のギャラリー(画廊)です。

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